ピンクリボンサポートトップ > 鈴木英敬知事インタビュー 第1回 乳がん検診 鈴木英敬知事インタビュー 第1回 乳がん検診 インタビューは知事応接室で行われ、乳がん検診について、坪田多佳子、深山なお子両記者が女性の立場から質問した。 早期検診の大切さ知ってモデル事業を実施Q 三重県の2009年度の乳がん検診受診率は14%で、全国平均(16・3%)を下回っている。県としての今後の展望は…。 知事「今年度から新たに、小学生の母親が参加する学校行事に合わせた集団乳がん検診など、市町のがん検診の受診率向上を目指すモデル事業を実施し、早期発見の推進に取り組むことにしている」 医師確保の対策はQ 早期発見のために、厚労省としても乳がん検診受診率向上を目指しているが、そのなかで、視触診とマンモグラフィを合わせた受診を求めている。しかし県内では、視触診を行う医師不足のため、マンモグラフィのみの検診しかしていない地域もある。人材確保の対策は…。 知事 「医師不足は年々厳しさを増しているのでさまざまな取り組みをしている。視触診を行う医師確保については、今いる医師のスキルアップを図るとともに、視触診のできる医師を養成することが現実的な方法だと思う」 受診率に地域格差Q 県内で、受診率に大きな差が出ている。どういう対策が必要か。 知事 「確かに名張とか伊賀は低い。受診率の高い地域の事例を調べて、その方法を他の地域につなげていくことは県のやるべきことだと考えている。柔軟に検診が受けられる体制に向けて検討したい」 受診率向上の対策Q 伊賀地域の受診率が低いのは、受診できる医療機関が少ないことが主な原因だと思うが…受診率を上げるために、市の検診の定員を増やしてもらうことはできないか。 知事 「伊賀に県政なしといわれていることを払拭したい気持ちはあるが、すぐに全部やると即答できないことはご理解頂きたい。受診機関が少ないから受診率が低いということを重大に受け止めており、関係機関と話し合っている。いろいろ知恵を頂ければと思う」 「命に格差があってはならない」検診のあり方Q 受診率の差とも関連するが、市町によって検診のあり方がまちまち。これについて県としてどう対処するのか。 知事 「県と市町は上下関係ではなく、パートナーだ。市町にはそれぞれの課題があるので、県が一律に押しつけるというのには問題がある。しかし、命の格差ということは決してあってはならない。だからこそこうした検診や医療について、県は積極的なアプローチをすべきだと考えている」 家庭での会話にもQ 奥様(シンクロナイズトスイミングの銀メダリスト武田美保さん)と、検診について話をするか? また、男性の立場から、乳がんについてどう思うか。 知事 「家庭でも検診の話は話題に上る。妻は34歳なのでまだ受診したことはないが、ピンクリボンのイベントに参加したり、早く受診するよう勧める。 私は仕事を通じて、乳がんは早期発見することで生存率が高くなるがんであることを知った。知ったことをきちんと伝え、行動に移す。それが知った者の義務であると考える。男性も乳がんを自分とは関係ないことだと思わず、男性同士でも伝えていく努力をしたいと思う」 「伊賀タウン情報YOU 2011年6月前半(557)号」より |
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