三重乳がん検診ネットワークに登録した検診受診者が、自身の検診履歴を検索できるタッチパネル式端末が、昨年末から津市羽所町のアスト津4階市民交流広場に設置されている。同ネットワークでは今後、参加医療機関にも設置するなど数を増やす予定だ。

　同ネットワーク参加医療機関での検診受診者には、登録の意志を確認後、ID番号を記した登録カードが配布されている。登録すると、個人の検診履歴を各医療機関が共有するので、診断の参考になるという利点がある。端末を利用することで、登録者は過去の検診受診日と病院名、所見を自分で確認できるようになった。

　端末に入力するのは、カードのID番号と生年月日。画面に個人の氏名は表示されない。

　システム開発を手がけた同ネットワークの中子敦雄さん（32）は、「公共の場に設置するため、特に個人情報の保護に力を入れたので、安心して利用してほしい」と話している。

＊ネットワークに登録できる医療機関
〈名張市〉寺田病院（夏見）　〈伊賀市〉伊賀市検診センター（四十九町）

「伊賀タウン情報YOU 2011年3月前半（551）号」より