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【ピンクリボン海外事情H】ピンバッジで認知度高める

シンガポール編

本紙ライター・坪田多佳子

さまざまな検診パック
40歳以上には乳がん検診が

 海外でも展開するピンクリボン運動。他国の人たちと話すと、日本とは違った事情も垣間見え、考え方のヒントになることにも出会う。今回はシンガポールに住む友人、鈴木教子さんとの会話を紹介する。
S=鈴木さん、T=私(坪田)

 

 T 乳がん検診はどんな風に受けている?

 S さまざまな検診がパックになったものがあって、40歳以上には乳がん検診がついているの。それを1年か2年に1度受けている。会社から補助が出るから、社内の40歳以上の女性は割と受けていると思う。

 T シンガポールでも乳がんにかかる人は増えているようね。

 S 30代で乳がんになった友だちがいる。彼女はうちの子の同級生のお母さんなんだけど、2年前に再発してまたすぐ手術をしたの。今はすっかり元気になって、ロンドンでヨガを教えながら健康的な生活をしている。身体に良い食事を作ったり、家の中を整えることが得意な人なんだ。私、彼女から日々の生活を大切にすることを学んだわ。

 T ピンクリボン運動に関心があるのは、そのためなんだね。シンガポールではどんなことをしている?

 S 私が参加したのはピンバッジを買って、身につけるという運動。会社につけていって同僚に説明したりした。認知度が高まればいいなと思って。

 T 検診を受けたことのない人にも関心を持ってもらえた?

 S 実は、同僚って男性なの。シンガポールの男性は、女性の服装や身につけたものをよく褒めるのよ。だからこんなバッジをつけると男性に意図を説明できるわけ。男性側の認知度を高めることも大事だからね。

◇◇◇

毎年デザイン変更

 ピンバッジは、シンガポール乳がん基金が毎年デザインを変えて販売しているものだそうだ。バッジの意味を男性に伝えることについて鈴木さんは、こう話す。「検診って、パートナーに勧められたらもっと受けやすくなると思わない?」

 鈴木教子さん(52) 会社員。家族はシンガポール人の夫と、子ども2人。シンガポール在住。

伊賀タウン情報YOU 2016年9月前半(683)号」より

   
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