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「楽しく運動」で予防

無理せず続けて 習慣づける工夫

三重大学教育学部保健体育講座准教授の重松良祐さん(43)

 国立がん研究センターが生活習慣病の科学的な予防法を研究する「多目的コホート研究」によると、「運動」ががんの予防として有効であることが分かってきたという。同研究では、乳がんについても「積極的に余暇運動に参加する人は乳がんになりにくい」などと報告している。今回は、運動についての考え方、運動を継続するヒントなどについて、三重大学教育学部保健体育講座准教授の重松良祐さん(43)=写真=に話を聞いた。

身体の状態に合わせ、無理せず

―運動ががんのリスクを下げるということですが、ひとくちに「運動」といっても漠然としています。

 スポーツなどの運動だけでなく、日常生活に関わる労働、家事、通勤通学といった生活活動も含みます。身体を動かす時間、と考えてください。

―運動の目安はありますか。目標値などがあれば教えてください。

 生活活動については「1日に約1時間歩く(65歳以上は40分)」を目安にすると分かりやすいです。これに「息が弾む、汗をかく程度の運動を毎週1時間」加えるのが良い、とされています(注)。ただ、これはあくまでも目安です。体力には個人差がありますから、自分の身体の状態は自分自身で感じ取ることが大事です。そうすると、調子の悪い場合は無理をしないようになり、やりすぎを防げます。

―これから運動習慣をつけたいという人へ、継続するヒントを教えてください。

 習慣づけるための工夫をすると良いでしょう。例えば日記に書く、カレンダーに印をつける程度でも自分の励みになります。最近では、スマートフォンのアプリにも運動を記録するものが増えています。

―どういった運動が取り組みやすいのでしょうか。

 長続きさせることにもつながりますが、自分が楽しいと感じられる運動が良いですね。仲間と誘い合ってできるスポーツ、一人でする場合でも、自然を楽しみながらウオーキングをするといった方法です。運動そのものを楽しんでください。

 (注)厚生労働省「健康づくりのための身体活動基準2013」による

伊賀タウン情報YOU 2014年2月前半(621)号」より

   
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