ピンクリボンサポートトップ > 【番外編】前立腺がん 【番外編】前立腺がん症状と治療5月の連休も過ぎ、暑くなったり、寒くなったりと体調の管理が難しくなる季節。日常生活で何となく気になっている症状はありませんか? 今回のテーマは毎年増加傾向となっている前立腺がん。伊賀市の岡波総合病院泌尿器科の大塚憲司医師に話を聞きました。 Q 前立腺って? ちょうど栗のような大きさと形(15〜17グラム)で、男性の膀胱のほぼ真下にあり、尿道を取り囲んでいます。そして前立腺がんは、日本が欧米化したことで年々増加傾向にあり、死亡率は2015年には00年の2倍、1995年の3倍になると推定されています。 食生活含む環境因子が関与Q 原因は? 食生活を含めた環境因子が大きく関与していると思われています。高タンパク、高脂肪の食事が増えていることもあり、また90%以上が60歳以上の患者さんということもあり、平均寿命が延びてきたということも付随します。 Q 遺伝しますか? 父親か兄弟にかかった人がいると、危険性が2倍、2人いたら5倍になるという報告はあるようですが。 Q 早期発見はできる? 自覚症状はほとんどなく、検診でのPSA値の高値で受診される方が多いですね。進行すると、リンパ節や骨に転移します。そのため、進行して骨盤に転移し、腰や下肢に痛みを感じて、整形外科を受診した際にがんが発見されるケースもあります。 Q 診断方法は? もちろんPSA値、直腸診、超音波、X線、MRI、ドップラー、そして確定診断には直接組織を調べる生検が必要になります。 Q 治療方法は? 骨シンチやX線検査をして転移がないことを確認できたら、外科手術や放射線で根治することができます。また、手術ができなくてもホルモン療法が有効です。前立腺がんは進行が遅く、他のがんに比べると予後は長いです。 Q 予防法は?
やはり、どのようながんも早期発見は大事だと思いますので、少しおかしいなあと思ったら病院に行き、また、定期的な健診をすることも必要だと思います。 「伊賀タウン情報YOU 2012年5月後半(580)号」より |
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