【咲き始めたロウバイ=名張市で】

 厳しい冷え込みが続く中、三重県名張市梅が丘の民家の庭で「春を呼ぶ花」とも言われるロウバイ(蝋梅)がほころび始めた。2本の木から独特の甘い香りがほんのり漂い、「春遠からじ」と告げている。

 バラ科の梅とは異なり、ロウバイ科の落葉低木で中国原産。花びらがろう細工のように半透明で光沢があることから名付けられたとされる。

 ロウバイは、この家に住むパート従業員の女性(65)が35年ほど前に植えた。初めは小さな苗だったが、現在は高さ約3メートルに育っている。隣には紅梅もあり、女性は「2月後半には赤と黄の花がそろうので楽しみ」と話した。

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