【「今年の一文字」を紹介する名張市公式X(旧ツイッター)のスクリーンショット】

 三重県名張市では、年始に市長と市議会議長が「今年の一文字」を一緒に発表するのが恒例になっている。ところが今年は、2人が選んだ字が順に並ぶと「何かあったのか」と突っ込みが入るような言葉に偶然なってしまった。

 北川裕之市長が選んだ文字は「改」。市の財政難を受けて昨年11月に「なばり新時代の大改革」を宣言しており、今年の一文字を紹介する広報なばり1月号(10日付)には「市民の皆さんとともに持続可能な未来を創ります」と、改革に向けた前向きなコメントを添えた。

 永岡禎議長が選んだ字は「心」。同じ号には「市民の皆さんとともに心から幸せを感じるまちを目指します」とコメントを添えた。永岡議長は1月7日の新春記者会見で選んだ字について「議長になった年は、毎回『心』にしている」と、こだわりがあることを明らかにした。

 市は6日に公式SNSで市長と議長が選んだ文字を紹介。どちらも悪い意味を持つ字ではないが、2人の写真が並ぶと「改心」の二字熟語が現れた。

 改心を辞書で引くと「悪い心を改めること」「悪かったと悟って心を入れかえること」などの意味とある。2人の写真を見た一部の市民からは「プラスのイメージではないね」「何か悪いことをしたのか」などの声が聞かれた。

 なお、広報なばりでは昨年まで市長を左、議長を右に配置して今年の一文字を紹介していたが、今回は左右逆の配置になっている。

広報なばり1月号にある「今年の一文字」を紹介するページ
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