【練習する「名張第九を歌う会」の皆さん=名張市上八町で】

 名張第九を歌う会(松岡寿夫代表)が、12月15日午後2時から三重県名張市松崎町のadsホールで「第32回市民コンサート第九」を開く。今年は「能登半島震災復興支援」として募金箱を設置する他、入場料の一部を被災地に寄付する。

 当日は2部構成。1部では、伊賀地域で活動する家族5人のバンド「Fukuoka Family Friendly」が「情熱大陸」「糸」などを演奏する。

 2部がベートーベン作曲の「交響曲第9番ニ短調作品125 合唱付き」。指揮は昨年に続き朝倉洋さん、管弦楽は大阪市民管弦楽団。55人の会員に加え、亀山市や大阪府富田林市などから賛助出演者を含めた70人以上で合唱団を編成し、4人のソリストと「歓喜の歌」を歌い上げる。

 発足34年目を迎える同会には今年、12人のメンバーが加わり、6月から毎週土曜の午後7時から名張市上八町の名張市民センターなどで練習を重ねてきた。合唱指導は一海靖晃さん、練習ピアニストは桂富佐さん。

 今年から練習に参加している伊賀市の番條まり子さん(72)は「昨年のコンサートを聞いてすごく感動し、私も舞台で歌う側になりたいと決心した。今は練習にどっぷりつかった生活で充実している」と笑顔で話す。

 約30年ぶりに同会に戻ってきた名張市の栗林喜代司さん(71)は「久しぶりに復帰できてうれしい。当時、舞台で一緒に第九を歌った長男が今年の演奏会を聞きに来るので、再び感動を味わってほしい」と話す。

 指導する一海さんは「曲に込められた思いを豊かな声に乗せてお客さまにしっかりお届けしたい」と来場を呼び掛けている。

 入場料は1200円(当日300円増)、高校生以下無料。チケットはadsホール、ブックスアルデ名張本店、サワノ楽器店などで販売している。

 同会では、市内の高校、中学の音楽部員を対象に、演奏会当日のゲネプロ(通し稽古)と本番の鑑賞を無料招待する予定だという。

 問い合わせは同会の山田さん(090・7045・3383)へ。

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