三重県伊賀市の稲森稔尚市長は市議会12月定例月会議初日の11月29日、就任して初めての所信表明を行った。任期中に取り組む公共の再生というテーマでは「これまでの市政に対する市民の厳しい評価をとりわけ職員とともに厳粛に受け止める必要がある。公共サービスの立て直しを図り、税金を納めることへの納得感につなげていく」と述べた。会期は20日までの22日間。
就任から対応してきた2つの課題に対する説明では「来年5月開催予定の18歳成人式は行わない」と当選直後の方針を改めて表明。2026年度からは「20歳の集いを行う」と説明した。もう一つは、市長就任以前から計画が進められていた保育所の統廃合や民営化についてで、「現行の公立保育所はこれまで通り、公設公営を基本に計画を見直す」との方針を示した。園児数の減少で閉園の方針が打ち出されていた市立たまたき保育所(同市玉瀧)についても取り上げ、「阿山地区の全戸対象に改めて来年度の園児を募集するちらしを12月の広報紙に同封し、市ホームページなども通じ入所を呼び掛ける」と話した。
市提出の議案は59件で、そのうち職員や給与の条例改正案など4件と、この日新たに追加した教育委員の任命など計20件の採決があり、いずれも全会一致で可決、同意した。一般質問は6、9、10日の3日間を予定、常任委員会は11日から13日、予算常任委は16日。
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