【この指とまる会の(右から)山本さん、田村さん、岩佐さん=伊賀市で】

 三重県伊賀市を拠点に地域内外で朗読、紙芝居、演奏など多彩な活動をしている市民団体「この指とまる会」が、11月30日午後2時から約2時間、同市小田町の開化寺本堂で「大人のための語りと音楽@開化寺」を開催する。

 同会は2010年の発足以来、他のサークルにも働きかけて子ども対象の「おはなしフェスティバル」などを催すとともに、シニア対象の「みんなで老いごっこ」と題した健康や食養講座などを開催してきた。代表の岩佐絹枝さんは「その時々の思い付きで、面白そうだと思ったことを企画してきた」と語る。

 今回は、岩佐さんと田村敏子さん、山本秀実さん、稲葉ひろみさんの4人のメンバーがそれぞれ得意の分野で出演する。「京ことばで語る源氏物語」を担当する田村さんは「平安時代は京に都があり、源氏物語はおそらく関西弁のイントネーションで語られていたと思う。『桐壺の巻』を京言葉で挑戦してみたい」と話す。

 山本さんは安房直子作の「すずをならすのはだれ」を紙芝居で演じる。春を待つ動物たちのストーリーを山本さんの優しいタッチの絵で表現し、挿入曲には孫の愛琳さんが作った曲を使うという。また、稲葉さんは藤沢周平作の「驟り雨」を語る。最後にフルート奏者でもある岩佐さんのフルートとゲストのギタリスト横田智代さんとの二重奏で、ラベル作曲の「ハバネラ形式による小品」など5曲を演奏する。

 参加料は一般1500円、小中高校生が500円(いずれも茶菓子付)。チケットは岡森書店白鳳店(伊賀市平野西町)とブックスアルデ名張本店(名張市箕曲中村)で扱っている。

 4人は「大人向けに企画した大人が楽しめる催し。晩秋の午後、ゆっくりと過ごして」と呼び掛けている。

 問い合わせは岩佐さん(090・1562・2010)まで。

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