【収穫した片平あかねを手にする坂口さん(左)と奥中さん=山添村片平で】

 奈良県の特産品「大和野菜」の一つで、三重県名張市・伊賀市に隣接する山添村片平のみで生産されるカブ「片平あかね」の品評会や即売、試食を行うイベント「片平あかね祭り」が、11月23日午前10時から正午まで開かれる。

 生産農家や地域住民でつくる「片平あかねクラブ」の主催。生産者の高齢化が進む中、現在は10軒ほどが出荷している。収穫時期は10月下旬から2月上旬で、細長い根全体が中まで赤いのが特徴。昔から各家庭で漬物にして親しまれ、サラダやかき揚げなどで食べたり、すりおろしてそばの薬味に使ったりするのも好評だという。

徐々に色付き良く

 今年は酷暑・少雨の影響で根が伸びにくく、ヨトウムシなどの食害もみられたが、朝晩の冷え込みが顕著になった11月初旬から色付きが良くなり、平年より収穫量は少ない見込みだという。

 同クラブ代表の奥中孝俊さん(74)と生産農家の坂口隆一さん(67)は「片平あかねを食べてもらい、知ってもらうための機会。まつりを盛り上げて頂き、更には生産する方が少しでも増えれば」と期待を込めた。

 イベント会場は片平五月老人憩いの家(片平公民館)で、今年収穫した片平あかねの品評会、試食、即売がある。試食、即売は無くなり次第終了。

 問い合わせは奥中さん(0743・85・0493)へ。

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