伊賀の風土に育まれた地場産品「伊賀ブランド」に、今年度は6事業所10品目が新たに認定された。今号から随時、紹介する。1回目は大山田農林業公社(三重県伊賀市平田)の菜種油搾油施設「菜の舎」(同市甲野)が製造する2商品だ。
2007年から同市が推進している「菜の花プロジェクト」事業の一環として、遊休農地などで栽培された菜の花の種(菜種)を収穫し、菜の舎に集めて搾油、商品化している。
認定品の「伊賀産七の花やさしい油」は、スクリュープレスで圧力をかけながら搾油するという伝統的な工法で作られる。菜種を加熱・焙煎(ばいせん)せず、生搾り特有のあっさりした風味だという。食品添加物も使用していない。
500ミリリットルのペットボトル入りで800円(税別)。ドレッシングや炒め物、揚げ物などに幅広く使える。
「伊賀産七の花にんにく菜種油」は、同市下友田の株式会社元気カンパニーに生産委託した商品。菜の舎のバージンオイルに同社のニンニクを低温熟成して作られる。
さまざまな料理に
癖が無く、ニンニクの風味が引き立つ上に、食後に匂いが残りにくい特徴がある。パスタやステーキに最適で、リピート客が非常に多いという。おしゃれな容器(184ミリリットル)に入り、価格は1000円(税別)。2商品ともオンラインショップやスーパーなどで購入できる。
菜の舎の亀井健司さんは「地元伊賀の農家が生産した菜種だけを使い、昔ながらの工法で安全、清潔、丁寧に搾った菜種油。さまざまな料理に使ってほしい」と話した。
問い合わせは菜の舎(0595・51・5204)まで。
2024年10月26日付878号18面から
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