三重県の名張市消防本部は11月7日、市消防団蔵持分団が運用する小型動力ポンプ付き軽積載車1台を、車検の満了日が過ぎた2週間後に団員が約7キロ運行していたと明らかにした。消防団事務を担当する職員の確認不足が原因とみられ、市は情報共有やチェック体制の強化、再発防止の徹底に努めるとしている。
市消防本部によると、消防団が運用している車両は市内9分団に計37台あり、それぞれ法定の6か月、12か月点検と2年に1回の車検を受けている。当該車両の車検満了日は10月13日で、同27日に団員2人が防火啓発と放水訓練の際に乗務していたが、11月5日に担当職員が、車検の有効期間を過ぎた車両があることに気づいたという。
同本部消防総務室では職員2人が消防団事務を担当しており、車両の点検についてはそのうちの1人が団員への連絡や車両関係業者への手配などを担っていたという。市は再発防止策として、室員全員でチェックする体制を習慣づけ、車検満了日の1か月前には点検の手続きをするよう徹底していくという。
車検が切れていた23日間、当該車両は災害現場への出動は無く、故障や不具合も無かったが、車検切れ車両の運行は道路運送車両法に違反するため、市は車検切れが発覚した翌日の6日に名張署へ届け出をした。
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