【名張市役所秘書室前で飼育展示されているオオサンショウウオの交雑種「弥助」=同市鴻之台1で】

 三重県名張市は11月5日、隔離飼育しているオオサンショウウオの交雑種について、国から飼育などの許可を受けたと発表した。許可は9月13日付で、期間は5年間。

 同市では、日本固有種で国の特別天然記念物のオオサンショウウオを保全するため、市内の川などで捕獲した外来種「チュウゴクオオサンショウウオ」との交雑種を2015年から市郷土資料館(安部田)敷地内のプールなどで隔離飼育しており、現在は約150匹となっている。昨年5月からは市役所秘書室前で交雑種1匹を飼育展示し、市長秘書「弥助」と名付けている。

 オオサンショウウオの外来種と交雑種は今年7月に特定外来生物に指定され、飼育や野外への放出、移動などが原則禁止された。市は市郷土資料館のプールの周囲に高さ1メートルの逃亡防止柵を増設し、環境省に飼育や捕獲、移動の許可を申請していた。

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