【ミキハウスーJR東海 劣勢の場面でマウンドの桜井投手(左から2人目)を励ますミキハウスの選手たち】

 第49回社会人野球日本選手権大会(日本野球連盟、毎日新聞社主催)の2回戦3試合が11月4日、大阪市西区の京セラドーム大阪であり、三重県伊賀市に拠点を置く近畿代表のミキハウスは東海代表のJR東海と対戦。1回戦と同じく元巨人の桜井俊貴投手が先発し、本塁打で先制するも中盤に逆転を許し、2‐3で惜しくも8強入りを逃した。

 10月31日の1回戦で関東代表のENEOSに2‐0と勝利したミキハウスは、目標に掲げる8強以上を目指し、中3日で桜井投手が先発マウンドへ。1、2回は両チームとも3人ずつで攻撃を終えたが、ミキハウスは3回、8番・井上大輔捕手が右翼スタンドへ先制のソロ本塁打を放つ。その後も打線がつながり、2番・渡邉宏祐選手の左前適時打でこの回2点を先制する。

3回表 先制本塁打の井上(10番)を迎えるベンチメンバー=同

 6回に二死3塁の得点機を生かせなかったミキハウスはその裏、一死から四球と打撃妨害で出した走者を長短2本の適時打と守備が乱れた間に返され、逆転を許す。1点を追う中、8回は二死1塁から3番・島澤良拓選手が左安打でつないだが得点できず、土壇場の9回二死からは代打・大西友也選手が左翼へ二塁打を放つも、あと1点が遠かった。

3回表 渡邉選手の適時打で田浦選手(4)が生還=同

 試合後、陣田匡人監督は「大事なところでミスをしたら負け、と日頃から言い聞かせてきたが、6回は打撃妨害や失策が絡んで失点を許してしまった。8強以上を目標としてきたが、まだまだ達成できなかった。来年もその目標に向けてやっていきたい」とコメントした。

 1回戦で2本塁打を放っていた相手の2番・吉田有輝選手を2併殺無安打に抑え、2試合で計237球を投げ切った桜井投手は「相手の前の試合(JR東海8‐7日立製作所)を見て、スイングが強い印象を受けた。タイミングや芯を外し、強弱をつけて打ち取ることを心掛けた。良い手応えはあった」、主将の小河内健吾選手は「負けるのはミスが出る時。もう一度守備中心のチームに作り直さないと今年以上の結果は出せない。もっと上を目指してやっていきたい」と話した。

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