【2回表にソロ本塁打を放ったミキハウス・松尾選手=大阪市西区の京セラドーム大阪で】

 第49回社会人野球日本選手権大会(日本野球連盟、毎日新聞社主催)の1回戦3試合が10月31日、大阪市西区の京セラドーム大阪であり、三重県伊賀市に活動拠点を置く近畿代表のミキハウスは、関東代表のENEOSと対戦。19大会ぶりの出場となったミキハウスは、元巨人の桜井俊貴投手が9回を被安打5で完封し、2‐0で勝利した。

ENEOS打線を完封しチームメートとハイタッチをする桜井投手(中央)=同
9回表ミキハウス二死2塁 田浦選手の右安打で走者・中坪選手が生還=同

 ミキハウスは2回、5番・松尾龍乃選手の右中間スタンドへのソロ本塁打で先制。桜井投手は味方の好守にも助けられながら、半数以上のイニングで相手打線を三者凡退に抑える。1点差のまま迎えた9回、2死2塁から9番・田浦由亮選手の右安打で代走・中坪将麻選手が本塁を突き、貴重な追加点。その裏、3連打で無死満塁のピンチを招くも、桜井投手が後続を内野ゴロと連続三振に打ち取り、接戦を制した。

応援団が赤いタオルを掲げる3塁側・ミキハウスの応援席=同

 ミキハウスは大阪府八尾市に本社(三起商行)があり、この日もチームカラーの赤いタオルやスティックバルーンを手にした大応援団が3塁側スタンドから声援を送った。

 2015年のドラフト1位指名を受けてプロ野球・巨人に入団し、22年シーズン限りで引退した桜井投手は、同チームでスカウトとして1年間活動した後、今年ミキハウスで現役復帰。今春の都市対抗予選から投手陣の柱としてチームを引っ張っている。

 先制本塁打の松尾選手は福岡大から入団2年目の左打者で、今夏の都市対抗でも適時打を放つなど、長打力を武器に頭角を現している。貴重な追加点となる適時打を放った田浦選手は九州産業大から入団1年目の二塁手で、9月には23歳以下日本代表の一員としてワールドカップ優勝を経験した。

 ミキハウスは11月4日の2回戦で、日立製作所‐JR東海の勝者と対戦する。会場は同ドーム、試合開始は午後6時。

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