【本番に向けて練習する皆さん=名張市蔵持町里で】

 三重県伊賀地域で活動する歌とピアノのユニット「プロフーモ」による「歌とピアノのコンサート 芭蕉」が、11月4日午後2時から伊賀市阿保の青山ホールで開かれる。同市の「芭蕉翁生誕380周年記念事業」の一環で、地元出身の俳聖・松尾芭蕉にちなんだ選曲になっている。

 同ユニットは、音楽療法士の豊田郁子さん、中嶋薫さんが「地元の方々に気軽に生の演奏を聞いてもらえたら」との願いで14年前に結成。クラシック以外にもさまざまなジャンルに挑戦し、コンサートを開いてきた。

 今回は、芭蕉の俳句10句に曲を付けた箕作秋吉作曲の「芭蕉紀行集」、芭蕉が生きた時代のヨーロッパの音楽、日本伝来のわらべうたや伊賀に伝わる子守歌の他、芭蕉の句の「月」「別れ」などの言葉から連想するショパン作曲「別れの曲」などを演奏。更に、藤川岱爽さん、岱純さん兄弟による尺八とピアノのコラボ演奏で民謡を披露する。

 豊田さんと中嶋さんは「盛りだくさんの演奏をお楽しみ頂き、芭蕉の時代の文化や俳句をより身近に感じてもらい、偉大さや尊さを再確認するきっかけに」と来場を呼び掛けた。

 入場料は1000円、高校生以下500円で、当日券は各300円増し。

 問い合わせ先は豊田さん(090・4085・0919)、または中嶋さん(080・6927・2072)へ。

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