日本野球機構(NPB)のドラフト会議が10月24日、東京都内で行われ、日本生命(大阪市)所属で近畿大学工業高等専門学校(名張市春日丘)出身の石伊雄太捕手(24)=尾鷲市出身=が中日ドラゴンズから4位指名を受けた。
尾鷲中時代は硬式の伊勢ボーイズでプレーし、近大高専では2年秋から正捕手に定着。3年夏は2回戦で村田怜音内野手(現・埼玉西武)を擁する相可に敗れたものの、投手としても好投をみせた。近大高専には3年まで在籍し、進学した広島六大学野球リーグの近畿大工学部(広島県東広島市)では1年春から起用され、3年秋にはリーグMVPを受賞した。
大学4年時の2022年にプロ志望届を提出するも指名は無く、都市対抗4回、日本選手権3回の優勝を誇る強豪・日本生命に入社。1年目から正捕手として両大会に出場し、強肩捕手として注目を集めてきた。身長179センチ、体重83キロ、右投げ右打ち。
近大高専・伊藤監督「誇らしい存在」
石伊捕手が3年生だった2018年夏まで近大高専で監督を務め、今年10月に6年ぶりに就任した伊藤康弘監督(51)=同高専事務職員=は「大学、社会人としっかり体を作り、良い階段を一つひとつ上っていくことができた。鍛えて育てて頂いた方々には感謝しかない。キャッチボールの大切さを誰よりも理解し実践していた選手で、誇らしい存在になってくれた。プロでは正捕手になり、優勝争いに貢献できるようになってほしい」と話した。
同高専出身者では、学校が熊野市にあった2009年、高専出身者として初のドラフト指名(巨人2位)を受けた鬼屋敷正人捕手(紀宝町出身)=現・巨人ブルペン捕手=以来2人目の指名となった。
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