【嶋田署長(左)から感謝状を受け取る樋口さん(中央)と戸田さん=名張市蔵持町芝出で】

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして、三重県警名張署は10月4日、伊賀市阿保のファミリーマート伊賀青山町店に署長感謝状を贈った。

 同署などによると9月19日朝、60代女性が来店し、「コンサートのチケットを購入するため、電子マネー5万円分を購入したい。午前9時までに電子マネーカードのバーコードの写真を送らないといけない」などと対応した女性店員に話した。同店では詐欺を疑って同署へ通報し、被害を未然に防いだ。

 女性は「ある歌手のコンサートの関係者」を名乗る人物からインスタグラムでメッセージを受け取り、「このコンサートのチケットを購入すると、歌手と直接会うことができる」などと言われ、チケット代5万円分の電子マネーを購入し、バーコードを撮影して送信するよう指示されていた。

 嶋田敏署長から感謝状を受け取った店長の樋口富美子さん(39)とアルバイト店員の戸田千都勢さん(60)は「よく来店される方でいつもは購入しないものだったので違和感を持った。日々、電子マネーを購入する特に高齢者の方には、用途を確認している。その習慣の成果だと思う。詐欺を未然に防ぐことができて良かった」と話した。

【職場体験学習】この記事は、10月2から4日に株式会社ユーで職場体験学習に取り組んだ名張市立名張中3年の日髙伶紀さんが取材しました。

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