【世界選手権で金メダルを獲得した杉本さん(中央)ら(Credit: Richard Aspland/IFSC)】

 中国の貴州省貴陽市で8月に開かれた「IFSCクライミングユース世界選手権」で、近畿大学工業高等専門学校3年の杉本侑翼さん(18)=三重県名張市西田原=が初優勝した。杉本さんは9月27日に北川裕之市長を表敬訪問し、獲得した金メダルを手に大会を振り返った。

世界選手権で競技に臨む杉本さん(Credit: Richard Aspland/IFSC)

 杉本さんは、制限時間内に登れた壁の高さを競う種目「リード」のアンダー20男子部門に出場。過去の国際大会は速さを競う「スピード」、課題を登り切れた数を競う「ボルダー」で出場していたが、リードは今回が初めてだった。

 同部門には各国から58人がエントリー。杉本さんは予選を6位、準決勝を2位で通過し、決勝ではルーマニア代表選手に5手差をつけて頂点に立った。

 市役所を訪れた杉本さんは「優勝できるとは思っていなかったので、中国にいる間は不思議な感じだった。練習してきたことが、うまくはまった」と振り返った。今後に向けては「オリンピックは大きな目標だが、まずは大人の舞台で戦いたい。自分の最高のパフォーマンスを出し続けたい」と話し、来年2月のワールドカップ代表選考会に照準を合わせている。

北川市長(右)を表敬訪問し、金メダルを持ち上げる杉本さん=名張市役所で
- Advertisement -