「植えてから6年、いつ咲くのかと待ち遠しかった」。中国原産で、幸福を招くとも言われるバショウ科の多年草「チユウキンレン(地湧金蓮)」が、奈良市月ヶ瀬石打の森嶋憲さん(72)方の裏庭で8月中旬に初めて開花した。
森嶋さんはクリスマスローズ園を運営するなど、さまざまな植物を育てている。関東に住んでいた孫・蓮さんに会った帰り道、名前と同じ「蓮」の字が入ったチユウキンレンの苗を神奈川県内の園芸店で見つけ、「何かの記念に」と育て始めた。
チユウキンレンは幾重にも重なって花のように見える「苞」の間に、細かい花が連なって咲く。森嶋さんは3年目に植木鉢から裏庭の一角へ移植し、現在は6株が3メートルほどの高さに育っている。今回は2株が開花し、夏休みに帰省した蓮さんらも興味深く眺めていたそうだ。
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