【大会終了後に準優勝を喜ぶ選手たち(伊賀つばさ学園提供)】

 7月末に愛知県で開かれた「第3回全国特別支援学校フットサル大会東海地区大会」で、三重県名張市美旗町南西原の伊賀つばさ学園が過去最高の準優勝を果たした。惜しくも全国大会出場はならなかったが、生徒たちは「まとまりがあり、連係プレーもしっかりできた。皆が一丸で練習に取り組んだ成果」と手応えを感じている。

 同学園サッカー部には、中学部10人、高等部9人が在籍し、2022、23年の同大会ではいずれも3位に入っている。監督を務める突山祐教諭(38)は「基礎がしっかりしている選手を中心に、止める、蹴るなど意図したプレーがしっかりできるようになってきた」と分析する。

 優勝すれば全国大会に出場できる「全国大会挑戦の部」には、今年は4県から過去最多の14チームが参戦。同学園は、予選リーグ3試合をいずれも2‐1の接戦でものにし、準決勝は2‐0の零封勝ち。決勝は、大会を連覇している名古屋聾学校(愛知)との対戦となり、前半こそ0‐2でしのいだが、体力的に劣勢となった後半に点差を広げられた。

 主将を務める安田和弘さん(高等部3年)は「先生や先輩方から教わってきたパスの正確さや周りをしっかり見ることなど、皆がレベルアップし成長できた。試合中になるべく雰囲気が明るくなるような言葉を掛け合ったことで落ち着きが生まれたと思う」と大会を振り返った。

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