第106回全国高校野球選手権(日本高野連・朝日新聞社主催)三重大会の2回戦8試合が7月20日、県内4会場であった。神村学園伊賀(伊賀市)は7回に一挙6点を奪うなど白子(鈴鹿市)に7‐1で、近大高専(名張市)は久居農林(津市)に終盤迫られながらも2年生右腕が力投し4‐3でそれぞれ勝利し、3回戦に駒を進めた。
神村学園伊賀は初回、4番・佐藤センジ選手(3年)の適時打で先制するが、その後は前半で3併殺と攻めきれず、5回に失策絡みで同点とされる。下位打線から始まった7回、1番・小池峻平選手(同)の左中間への三塁打や主将・寺井広大選手(同)、森田悠聖捕手(同)らの長短7安打で6点を勝ち越し、3投手の継投で勝利した。
試合後、小池選手は「(相手投手の投げ方や守備陣の極端なシフトに)最初は戸惑ったが、次の球をしっかり打とうと打席に入った。7回のチャンスは『ここで自分が決めるしかない」と思った。ベンチのムードも変わった」と振り返り、谷口哲監督は「相手バッテリーも冷静だったので、焦らず行くしかないと思っていた。次戦も上位打線が軸になってくれたら」と話していた。
近大高専は初回に山中稜太捕手(3年)の適時二塁打で2点を先制し、2年生右腕・武内義樹投手が相手打線を6回まで2安打に抑える。7回に1点ずつを取り合った後、8回に2本の長打などで1点差に迫られたが、武内投手が9回165球を投げ切り、3時間にわたる熱戦を制した。
2回戦を終え、伊賀地域6チームのうち神村学園伊賀と近大高専が16強入り。22日の3回戦で、神村学園伊賀は第1シードの津田学園(桑名市)、近大高専は昨夏優勝のいなべ総合学園を1回戦で撃破した尾鷲(尾鷲市)とそれぞれ対戦する。会場は神村学園伊賀‐津田学園が四日市市営霞ヶ浦第一球場、近大高専‐尾鷲が津市営球場で、試合開始はいずれも午前8時45分。
※試合結果などは「伊賀・名張の高校野球応援ブログ」(http://blog.livedoor.jp/iganabari_baseball/)に掲載予定