【百上さん(中央)の解説を聞く生徒たち=伊賀市緑ケ丘西町で】

 三重県伊賀市緑ケ丘西町の県立伊賀白鳳高校(松本徳一校長)で7月8日、自主学習の時間を利用して俳句を学ぶイベントが開かれた。参加した生徒たちは、講師から俳句のしくみや詠み方、季語などについて学んだり、「色」をテーマにしたクイズに挑戦したりし、夏をイメージした俳句作りにも挑戦した。

 同高図書館では、生徒の学習支援の取り組みの一環として、毎週月、金曜を自主学習の場「マナビバ」としてさまざまな試みを行っている。同高では1年生の夏休みに俳句創作の課題が出ることから、俳句に親しんでもらおうと、昨年に続いて企画した。

思い浮かんだ季語から連想する言葉を考えていく作業

 この日は俳句グループ「煌星(こうせい)伊賀句会」の百上進一さん(75)=同市長田=を迎え、図書委員を中心に1年生10人が参加。百上さんが、松尾芭蕉の句や季語の考え方などについて解説した後、昨年の芭蕉祭で入選した中高生の作品を例に、季語になる「色」を穴埋めするクイズに挑戦。最後に、生徒それぞれが思い浮かんだ季語から連想する言葉を使って実際に俳句を詠んでいった。

 「花火」という言葉を使って句を詠んだ女子生徒は「最初は難しいかもと思ったけれど、言葉から連想することを考えると、いろいろと思いついて楽しかった」と話していた。

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