【収穫時に1101グラムあった天狗ナス(馬場さん提供)】

 三重県名張市西原町の馬場清文さん(61)が6月下旬、家庭菜園で1個1101グラムもある巨大なナスを収穫した。天狗の鼻のような突起もあり、近所の住民の間で話題になった。

畑の天狗ナスの生育状況を確かめる馬場さん

 品種は愛知県北東部の奥三河地域が産地の「天狗ナス」。一般的なナスより大きいことや、天狗の鼻のような奇形果ができやすいことから名付けられた。同県によると、通常は400から700グラムだという。

 「スーパーであまり売っていない野菜を育てたい」と考えた馬場さんは、天狗ナスをテレビやインターネットで知り、3年前から栽培に挑戦。2年目で初めて奇形果ができたが、サイズは大きくならなかったという。

栽培4年目で

 4年目の今年は6月15日に奇形果を発見。初めは小さかったが日に日に育ち、6月29日の収穫時には長さ25センチ、太い部分の周りの長さは42センチもの大きさになった。

 馬場さんは、収穫したナスをステーキのように焼き、家族と一緒に味わったといい、「肥料のタイミングや気候の条件が良かったと思う。焼くと中がトロトロになり、今まで食べたナスで1、2番のおいしさだった。これからも珍しい大きな野菜を作りたい」と話した。

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