【飛来したオオミズアオ(松鹿さん提供)】

 その名の通り薄い水色の羽が特徴的な大型のガの一種「オオミズアオ」が、6月初旬に三重県名張市東町の松鹿純子さん(74)方に現れた。目撃すると幸運を呼ぶとも言われる貴重な姿に、家族は「姿を見られただけでもラッキー」と喜んでいる。

 橿原市昆虫館(奈良県橿原市)によると、日本各地の林や山間部などに生息するオオミズアオは、成虫になると口が退化して餌が食べられなくなり、子孫を残すと1週間ほどで死んでしまう。更に夜行性のため、明るい時間帯に飛び回る姿が見られる機会は少ないという。

 昆虫が好きで、幼少時は採集に夢中だったという松鹿さん。飛来したオオミズアオは大人の手のひらほどの大きさで、「あっという間だったが、パタパタと優雅に飛ぶ姿を見られて良かった」と感慨深げに話した。

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