【松本さんの水田で見つかったホウネンエビ】

 豊作の年に現れると伝わる甲殻類「ホウネンエビ」が、三重県伊賀市阿保の松本賢さんの水田で見つかった。

 見つかったホウネンエビは体長約1・5センチ。赤い二股の尾を持ち、11対の脚を波打つように動かして仰向けに泳ぐ。この場所の個体は緑の体色が多いが、白もいる。

 5月下旬に近所の50代男性が犬の散歩をしていたところ、この水田にたくさん泳いでいるのを発見した。男性は4年ほど前に同じ場所で初めて目にし、それ以降、毎年この時期になると気にして観察していたという。男性は「古代の生き物のような見た目で、赤い尻尾が可愛らしい。隣の田んぼには全くいないのが不思議だ」と話した。

適した環境か

 赤目滝水族館の朝田光祐館長(22)は、大量発生について「水が温かく、ホウネンエビにとって適した環境だからだと言われている」、緑と白の体色がある理由は「おそらく、プランクトンなどを食べたか食べていないかの違いだと思う」と話した。

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