環境保全やまちづくりなどの活動に取り組む三重県名張市黒田のNPO法人「地域と自然ちょいまる」(中西崇雄代表)は、簡易魚道を設置した名張川支流でナマズを観察するイベント「なまずウォーキング」を6月2日に市内で開く。参加無料、当日参加可能。
この魚道は、5月中旬に錦生赤目小学校の放課後児童クラブ「ニシキッズのびのび」の児童らが、木津川上流河川事務所職員らとともに土のうを積んで造ったもの。2021年に完了した河川改修と樋門設置によって名張川と支流・留い川に数十㌢の段差ができたため、産卵期のナマズが遡上できるよう、21年から毎年6月中旬まで設置している。
同イベントは、同日に市内各所である「名張クリーン大作戦」後に続いて行われるもので、名張西保育所前の河原を出発して西に約600メートル歩き、留い川に設けた簡易魚道の周辺で魚道見学や観察会を行う。時間は午前10時過ぎごろから約1時間30分の予定。少雨決行。
問い合わせは中西代表(080・4003・7730)へ。
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同法人は5月中旬に同市中町から現在地へ移転したが、「ナマズのために引っ越してきたようなもの」と人一倍の“ナマズ愛”を語る中西代表(62)。市内に生息する動植物をまとめた「新・生き物図鑑」や「なばり水みちマップ」を通じて、自然の良さを多くの人に発信し続けている。
中西代表は「ごみ拾いだけでなく、河川流域の生き物にも関心をもってもらい、川の生態系の頂点であるナマズも保護していこうという考え。当日は孵化したナマズの赤ちゃんがたくさんいる状態では」と期待を込めた。
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