【上野城天守閣の前を出発するランナーたち=伊賀市上野丸之内で】

 がん研究への募金を呼び掛けながら三重県内全29市町を巡る「生命(いのち)の駅伝」が5月14日、伊賀地域に入った。伊賀市の上野城天守閣(上野丸之内)前で朝から出発式があり、市民ランナーや医療従事者ら20人が「命」と書かれた黄色い旗をはためかせながら駆け出した。

 生命の駅伝は今年で30回目。市役所や病院などに立ち寄りながら募金を集め、全額をがん研究の支援に充てる。これまでに約5000万円の寄付があり、がん研究を100件以上支援してきたという。

 今年は13日に三重大医学部付属病院(津市)をスタートし、6月1日まで計13日間かけてリレー形式で各地を巡る。5月14日は名張市立病院(百合が丘西1)までの約28キロを走る。

 上村眞由実行委員長(81)は「たくさんのサポートがあって30回を迎えることができた。『がんに負けてなるものか』という患者らの思いを背負っている意識が、モチベーションになっている」と話した。

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