三重県名張市新町の観光交流施設「旧細川邸やなせ宿」が、コスプレ撮影地の検索予約サイトに登録された。市の担当者らが5月10日、現地で施設の利用を呼び掛けた。
やなせ宿は、初瀬街道に面して幕末から明治初期に建てられた町家「旧細川家住宅」を活用した施設で、2008年に開館。主屋や蔵などが国の登録有形文化財になっており、レトロな雰囲気の喫茶店や駄菓子屋もある。
市によると、来館者数は23年度が延べ1万5653人で、最も多かった15年度と比べると1万人以上減少。こうした状況を受け、コスプレーヤーをターゲットにしたPRを新たに行うことにした。
登録したのは大阪市の会社が運営するサイト「アコロケ」(https://acoloca.jp/)。同日現在、伊賀地域での登録はやなせ宿のみとなっている。
この日、市都市計画室の中村美香さん(28)と館長の池田毅さん(82)が怪人二十面相姿で登場し、中蔵の前でポーズを決めた。池田さんは「座敷や蔵など独特な町家の作りがある。たくさんの人に利用して頂きたい」、中村さんは「若い世代の方にも、写真を撮りに来て頂きたい。やなせ宿を起点に旧町全体を盛り上げていけたら」と話した。
コスプレ撮影の利用料金は、1日貸し切りで1組(10人以下)1万2000円。予約はアコロケから。
やなせ宿の開館時間は午前9時から午後5時まで。月曜休館(祝日の場合は火曜が休館)。
問い合わせは、やなせ宿(0595・62・7760)まで。
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