生活安全課長 橋倉栄介
SNSを利用した投資詐欺・ロマンス詐欺による被害が急増しています。どちらもSNSのダイレクトメッセージなどを利用して対面することなく交信を重ね、安心感や恋愛感情を抱かせて被害者を信用させます。
その後、「投資によるもうけ話」や「交際するための渡航費用やトラブル解決のための費用」などを名目に、指定した預金口座への振り込みや暗号資産の購入、電子マネー番号の送信などの方法により、お金をだまし取るものです。
▼知らないアカウントからもうけ話に関するメッセージが届いた……主に投資に関するもうけ話で、被害者に詳しい内容を理解させず、「指示通りにするだけ」などの言葉でだます手口です
▼グループチャットなどに勝手に招待された……SNSのグループ機能を悪用し、グループ内の会話で信頼のある人物を作り上げ、その後、被害者を個人チャットなどに誘導し、もうけ話をしてだます手口です
▼投資に勧誘され、投資アプリのインストールを勧められた
▼投資に勧誘しているのは、無登録の事業者だった……正規の証券会社では、電話やダイレクトメールでの非上場株式の投資勧誘は行っていません
▼もうかったお金を引き出すのに事前に説明のなかった手数料などを要求された……通常、投資や副業で得た利益を引き出す際、事前の説明がない高額な手数料などを要求されることはありません。詐欺グループは「エラーなどの解除手数料」「契約の解約金、違約金」「出金の手数料」などのさまざまな理由でお金を要求してきます
▼ロマンス詐欺によくある手口……「日本に行くための渡航費用を入金してほしい」「ふたりの将来のために投資がしたい」「お金や荷物を送りたいので送料や保険料を払ってほしい」など
このような場面に遭遇した場合は安易に相手の話に乗らず、まずは家族や友人、警察にご相談ください。