畑中航平さん(28)
三重県伊賀市千歳のリフォーム会社「フイリング」の社員。壁紙や床の張り替えなど、住宅の内装工事に取り組み、目に見えて奇麗になる内装を利用客と一緒に喜んでいる。
北海道で生まれ、小学4年のころに伊賀市に移住。小学生時代に夏休みの自由研究で作った木の椅子が、地元のコンクールで表彰されたことをきっかけに、「ものづくりの仕事がしたい」と大工になることを漠然と思い描いていたという。
現場作業に限らずパソコンにも詳しい大工を目指し、名張西高校(現・名張青峰高校)の情報科へ。卒業後、建築関係の専門学校を経て就職した東京のリフォーム会社でも、製図ソフトを使いこなし、周りの社員に教える機会も多かったという。
同社で働き始めたのは25歳のころから。コロナ禍で東京の仕事が停滞していた時期、現場で見た内装工の仕事に興味を持ち、入社を決めた。これまでは無人のオフィスでの作業がほとんどだったが、今では実際に悩みを抱える利用客と接するように。近所の人とのつながりから仕事が広がることもあるそうで、「直接感謝の言葉をもらえることがうれしい」とほほ笑む。
高校生のころから音楽バンド好きで、毎週のようにライブに通っていた時期も。今も休日を利用して遠方にまで足を運ぶそうだ。
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