三重県伊賀市白樫の古民家で体験プログラム事業などを手掛ける会社社長の布俊晴さん(60)が、忍者も使っていたとされる「邪避香(じゃひこう)」を主にした香「ニンセンス」の販売を始めた。5月5日まで開かれている地元イベント「伊賀上野NINJAフェスタ」に合わせ、新しい土産物として同市上野丸之内のハイトピア伊賀1階ロビーでお披露目を兼ねた特別販売会に出品している。
ニンセンスは市の新しい土産品を開発する市民参加型プロジェクト「観光まちづくり企画塾」から生まれた商品。まち塾は市と観光地域づくり法人「伊賀上野DMO」の共催事業で、23年度は布さんら4事業者と塾生の市民ら約10人が4商品を共同開発した。
商品名は「忍者」と、香の英単語「インセンス」を掛け合わせており、パッケージには「伊賀を感じる忍者のお香」と紹介している。価格は1箱31本入りで税込み1600円。邪避香は甘松(カンショウ)など4、5種類がブレンドされているという。
新しい土産品は他にも、忍者がモチーフの付せんやスタンプなど「忍文具」(税込み330円から990円)▽和紙に香りをつけた「かをりがみ」(同1800円)▽バナナの葉を加工した「美芭蕉茶」(同2000円)があり、特別販売会で購入できる。
ワークショップなども計画しているという布さんは「ニンセンスをきっかけに、お香や忍者の知恵を広め、学び生かしていく活動に取り組みたい」と話した。
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