三重県名張市の観光名所・赤目四十八滝の入り口に4月20日、「赤目滝水族館」がオープンした。セレモニーが開かれ、関係者ら約30人がテープカットするなどして祝った。
同館は「日本サンショウウオセンター」をリニューアルしたもので、渓谷の自然とつながる水族館がコンセプト。国の天然記念物・オオサンショウウオの他、アマゴやタウナギ、ナガレヒキガエル、アカハライモリなど多様な生物を展示している。朝田光祐館長(22)によると、渓谷では5月ごろからカジカガエルが鳴き始め、ニホンカモシカの子どもが姿を見せるという。
セレモニーに出席した北川裕之市長は「渓谷を何十年と守り続けてきた世代とそれに続く若い世代が、思いを一つにして取り組んだ結晶。他にない水族館になったと思う」とあいさつ。朝田館長は「渓谷と施設が関連性を持って直結型の施設になれば、唯一無二の場所になると思う。ようやくスタートラインに立った。今後も発展を続けていく」と語った。
セレモニーの後は、県内外から訪れた来館者たちが館内や渓谷を見て回った。全国200か所以上の水族館や展示施設を巡ってきたという若井豪さん(51)=横浜市=は、「数年前に来た時はちょっとした展示施設で、人気になるのは厳しい印象を受けた。赤目滝というロケーション、自然の美しさこそがこの場所の一番の魅力。リニューアルした施設では、それが伝わる展示になっていて素晴らしいと思う」と話した。
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