【昨年の伊賀市での写真展】

 三重県内の低出生体重児(2500グラム未満)の保護者でつくる「三重リトルベビーサークルlien(リアン)」の、小さく生まれた子どもたちの成長を収めた写真展が、4月17から26日まで、名張市鴻之台1の市役所1階で開かれる。同市では初めての開催となる。見学自由。

自身の出生時と同じ重さのウェイトベアを持つ健心さん(左)と川本さん=伊賀市で

 同サークルは県内各地で写真展を開いており、昨年5月に伊賀市で写真展を初開催。スタッフにはインスタグラムなどを通じて「活動を応援しています」「役に立つことを教えてください」といったメッセージが数多く寄せられたという。

新たな交流も

 伊賀地域唯一のメンバーで、共同代表を務める川本綾子さん(38)は、予定日より約4か月早く体重520グラムで長男の健心さん(6)を出産した。「写真展やインスタグラムなどを通じ、新たな交流が生まれた。こうした機会に生まれる絆を大切に、不安も喜びも共有できたらうれしい」と話す。

 展示する数十点の写真は、誕生直後と成長した現在の姿を並べ、家族からのメッセージを添えている。県内の医療従事者らと協働で編集した「みえリトルベビーハンドブック」の見本、体重と同じ重さんのウェイトベアなども展示している。

 川本さんは「同じ境遇の方に見て頂きたいのはもちろん、多くの方に子どもたちの頑張る姿を見てもらえたら」と呼び掛けた。

 時間は平日の午前8時30分から午後5時15分まで。

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