【サングラスを着用した梶木さん(左)と菅尾さん】

 三重県の名張市消防本部は4月から、消防車や救急車などの運転時や災害現場での活動時などに、職員がサングラスを着用することを正式に認めた。職員からの要望を踏まえて対応したという。

 同本部によると、緊急走行の運転時など日差しが直接目に入って周囲を確認しづらくなったり、水難救助時に太陽光が水面に反射して前が見づらくなったりすることなどがあり、視界を確保し安全に活動するため必要と判断した。これまでは着用を個々の判断に委ねていたが、改めて全職員に周知した。

 サングラスは貸与せず、私物を使うことにしており、華美なものは控える。住民らと話をする際は着用を慎むこととしている。

 名張消防署指揮調査室の菅尾凌雅さん(24)は「緊急走行時はいろいろ注意しなければならず、障害は減らしたい」、救急室の梶木優平さん(34)は「光の反射で運転に危険が及ぶこともあり、サングラスは安全確保のために有効」、消防救助室の竹森康介さん(38)は「県下でも着用を認めている所がある。安全確保のため、市民の皆さまにはご理解を頂きたい」とそれぞれ話した。

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