三重県名張市のご当地キャラクター「ひやわん」が登場する交通安全啓発DVD「ひやわん師匠と交通安全 四の巻」を地元ケーブルテレビ局「アドバンスコープ(ads)」が制作した。市への寄贈式が4月2日、市役所で開かれ、ひやわんと出演した子どもたちが交通ルールを守る大切さを訴えた。
DVDは、同局の交通安全啓発企画の協賛企業や名張地区まちづくり協議会「隠ひやわん倶楽部」などの協力で制作し、今回が第4弾。自転車に乗る時のルールや交差点を渡る際の注意点などを、ひやわんが子どもたちに紹介する約15分の内容だという。
寄贈式には、ひやわんや同局幹部らの他、出演した市立北中2年の今出奏太さん(13)と市立美旗小5年の大園千遥さん(10)が出席。ひやわんと2人は、市教育委員会の西山嘉一教育長らにDVDのケースを手渡した。
今出さんは昨年、市内の信号機のない横断歩道を自転車で渡る時に乗用車にはねられ足を負傷したが、ヘルメットを着けていたため大事には至らなかった。「友だちから『危ない』って言われ、右を見たら車が来た。怖かった」と振り返る。収録では自身の体験を演技に生かしたといい「自分と同じことを繰り返さないでほしい」と呼び掛ける。
大園さんは「DVDを見た子どもたちが、しっかり交通ルールを守って安全に楽しく過ごしてくれたら」と思いを語った。
同局は、同市と伊賀市青山地区に計約80枚を寄贈する予定。小中学校や市民センターなどに配布し、活用してもらうという。
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