【千手滝に向かって手を合わせる水行の参加者たち=名張市赤目町長坂で】

 三重県名張市の景勝地・赤目四十八滝渓谷(赤目町長坂)で3月31日、本格的な観光シーズンの幕開けとなる恒例行事「滝まいり(滝びらき)」があり、公募で集まった県内外の約30人が修験者らに導かれ、滝つぼで身を清める水行や、護摩の火や熱さが残る中での火渡りなどをした。〈YouTubeで動画を見る〉

見頃を迎えた延寿院のシダレザクラを背に練り歩く修験者ら

 同渓谷を保全・管理する赤目四十八滝渓谷保勝会が企画運営しているもので、参加者や観光客らの無病息災や諸願成就のため、毎年この時期に開かれている。今回の公募では30人の定員が早々に埋まったという。

千手滝前で護摩をたく修験者ら

 朝から好天に恵まれたこの日、参加者たちは午前10時に渓谷入り口の延寿院で安全祈願を受け、ほら貝を吹く修験者を先頭に30分ほど歩いて渓谷内の千手滝(高さ15メートル)へ。白装束に着替えて足袋とわらじを履き、修験者たちが護摩をたき般若心経などを唱える中、胸元あたりまで滝つぼにつかって数分間手を合わせた。

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