新鮮野菜で商品企画
一般的な青採りトマトではなく完熟したトマトだけを使い、トマト本来のうまみ、酸味とフルーティーな味わいを実現した「伊賀産完熟フレッシュトマトカレー」は、三重県伊賀市下神戸で野菜を栽培し出荷しているベジタブルラボ株式会社が販売している人気商品だ。
同社は、同所にある農業法人・株式会社ヒラキファームの100%子会社で、「農福連携」を掲げて2年前に就労継続支援B型事業所「あおぞら未来」を設立した。現在、同事業所の利用者が中心になって、キャベツ(3万平方メートル)、ブロッコリー(1万平方メートル)などの露地栽培の他、トマト(2千平方メートル)、イチゴ(1千平方メートル)などのハウス栽培を手掛け、伊賀地域各地に出荷している。
伊賀ブランドに認定された「トマトカレー」は、夏に収穫した完熟トマトを奈良県の食品メーカーに出荷し、カレーに加工している。甘口と中辛の2種類があり、1袋は食べ切りサイズの190グラム入りで、税込み300円。常温で保管でき(賞味期限1年)、レトルトパウチのまま湯煎するか、皿などに移して電子レンジで加熱する。Aコープ三重青山店(伊賀市阿保)、とれたて市ひぞっこ(同市平野西町)、JAいがふるさとほのぼの市場(名張市夏見)で販売している。
他にも、伊賀牛を使った「伊賀のぎゅう~ぅとカレー」(税込み1120円)、伊賀白鳳高校(伊賀市緑ケ丘西町)の生徒がレシピを考案した「高校生が考えた『伊賀産完熟トマトカレー』」(同450円)も販売している。同社の堀田勝俊さん(36)は「手軽に本格的なカレーを、というコンセプトで企画した。今後も新鮮な野菜を使った商品を企画し、販売していきたい」と話している。
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