2年連続の“アレ”達成を願い、皆で盛り上がろう―。三重県伊賀市を中心にプロ野球・阪神タイガースのファンが集まる「伊賀上野愛虎会」(児島伸峰会長)は昨年、38年ぶり2度目の日本シリーズ制覇に沸いた。熱狂から4か月、今季の開幕が3月末に迫り、会員たちは「コロナ禍で集まることが少なくなった若い人たちにも、皆で応援する楽しみを味わってほしい」と願っている。
車中も一体感
チームが初めて日本一になった1985年に結成され、最盛期には300人以上が参加していた。シーズン中は月1回のペースで、貸切バスで本拠地・阪神甲子園球場や京セラドーム大阪へ観戦ツアーに行く他、コロナ禍以外は東京、横浜、広島などビジター球場への遠征ツアー、親睦会や県内の他のファン組織との交流なども続けてきた。
親子2代や夫婦で参加する人も多く、1人でも「往復の車中や球場で盛り上がるので、すぐ仲間になれるし、一体感を味わえる」心地良さがある。事務局スタッフは、キッズデーや来場者プレゼントがある日を狙って設定することもあるが、チームが強くなりファンが増えたことで、観戦チケットが入手しづらい状況が続いているのが悩みだという。
「成績が良くても悪くても根強く応援してきたファンのおかげで長く続いてきた」と語るのは、設立時から事務局長を務める町野喬さん(77)。現在の会員は50代を中心に約60人だが、「球音が聞こえないくらいの大歓声に包まれた球場に身を置けるのは至福の時間。この会の活動をもっと充実させていきたい」と話していた。
年会費は3500円で、観戦費用や交通費などは別途必要。入会特典としてチーム公式カレンダーを先着順でプレゼントしている。
問い合わせは町野さん(090・2133・0055)まで。
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