【アマゴの稚魚を水槽に流し入れる子ども(左)=名張市赤目町長坂で】

 「赤目滝水族館」への改装工事で一時閉館中の日本サンショウウオセンター(三重県名張市赤目町長坂)で3月9日、子どもたちがアマゴの稚魚を水槽に放すイベントがあった。参加した子どもや親たちは、4月20日の開業に期待を膨らませた。

子どもたちが水槽に放したアマゴの稚魚=同

 観光名所・赤目四十八滝の入り口にある同センターは、オオサンショウウオの展示で知られてきたが、改装後は周辺に住む魚類なども展示し、渓谷の自然の魅力を広く発信する。

水槽の稚魚に興味津々の子どもたち=同

 アマゴはサケ科の川魚で、体色の美しさから「渓流の女王」とも呼ばれる。投入した稚魚は体長約2から3センチで、地元の名張川漁業協同組合が約50匹を提供。そばを流れる滝川のアマゴから採卵し、今年1月にふ化させたという。

 地元の園児と小学生計15人ほどが赤目四十八滝渓谷保勝会の職員とともにバックヤードへ回り、カップに入った稚魚を水槽にそっと流し入れていった。水槽には滝川の水が入れられており、稚魚は間もなく環境に慣れた様子で元気に泳ぎ回っていた。

 参加した森岡真子ちゃん(6)は「魚が小さくて可愛かった。水族館が好きだから、また来たい」と話した。

【関連記事】「赤目滝水族館」4月20日開業へ センター改装し渓谷の魅力発信 名張(https://www.iga-younet.co.jp/2024/02/27/88045/)

- Advertisement -