三重県名張市元町のイオン名張店3階にある福祉まちづくりセンターが、3月31日で業務を休止することが分かった。
管轄する市医療福祉総務室などによると、同センターは市ボランティアセンターのサテライト施設として2014年4月に開設。市から委託を受けた市社会福祉協議会が運営してきた。職員は常時2人を配置し、木曜日を除く午前10時から午後7時まで開けていた。
ボランティアに関する相談を受けたり、部屋や備品などを貸し出したりと、活動や交流の拠点になってきたが、近年は利用者数が減少したり、利用団体が固定化したりしていたという。介護予防のスクエアステップ教室や子どもたちがおもちゃで遊ぶイベントなど、22年度は337回のイベントを開催、延べ2049人が利用した。
市は苦しい財政事情から新年度の事業を見直し、予算案で同センターの委託料を600万円から100万円へ削減。市社協への運営委託は今年度で終了し、当面休止することになった。市は削減後の予算で場所を維持しながら、今後の活用法を検討する方針。
4月から、これまで同センターが担ってきたボランティアに関する相談や備品の貸し出し業務は、総合福祉センターふれあい(丸之内)内の市社協(0595・63・1111)で受け付ける。同じ3階のリバーナホールの利用受け付けは、市商工経済室(0595・63・7824)が担当する。
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