【バットを構える北畠さん】

 3月26日から関東地方で開かれる小学生硬式野球の全国大会「スターゼンカップ第54回日本少年野球春季全国大会」に三重県支部代表として津市の「津ボーイズ」(中山貴資代表)が出場する。キャプテンを務める名張市立名張小6年の北畠暉徠さん(12)(同市平尾)は小学校最後の大舞台に向け、攻守でチームを引っ張る。

 両親ともに競技経験があり、現在も中学で野球に取り組む2人の姉とともに、2年時に同チームへ入団。現在の小学部メンバーは3年生以上の17人で、うち6年生は3人。北畠さんは、毎日500回の素振りなど人一倍練習に打ち込み、1番・捕手として持ち前の打撃力でチャンスを作っている。

 2月中旬にあった3チームによる県予選では、三重伊勢ボーイズ、四日市ボーイズに連勝。北畠さんは長打2本を含む計6打数4安打と持ち味を発揮し、決勝で劣勢になっても「失点しても切り替えていこう。逆転されなければいいから」と声を掛けるなど、9年ぶりの同大会出場、チームとしては2年半ぶりの全国出場に導いた。

 毎週末、津市内の練習グラウンドまで車で往復2時間以上をともにする父朋宏さん(42)と母圭代さん(39)は「小学校最後の大会でホームランを打ってほしい」と期待を寄せる。レギュラーとして経験した4年時の全国大会で初戦敗退に終わった悔しさを胸に、北畠さんは「1つでも多く勝てるよう頑張りたい」と意気込みを語った。

 同大会には16チームが出場し、トーナメント形式で対戦。津ボーイズの初戦は27日で、埼玉県本庄市のケイアイスタジアムで大阪南支部代表の高石ボーイズと対戦する。

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