三重県の伊賀地域にある県立5校のあり方について話し合う「伊賀地域高校活性化推進協議会」が2月26日、伊賀市四十九町の県伊賀庁舎で開かれ、3年後までに想定される学級数の減少には「(現在の)5校維持が望ましい」とし、5年後以降の学級減に対しては25年度までに再編を含めた検討の上で結果をとりまとめることを確認した。
同協議会は県教育委員会が設置し、委員は伊賀・名張両市の教育関係者ら19人。過去5年のデータでは、地元公立中学の卒業生は伊賀地域にある全日制県立高への進学が7割を切り、直近の2年間では15%が津市内を中心に他地域の全日制に進学。定時制、通信制、高専への進学も同割合を占める。
学級数でみると、地域内に8校あった93年度の1学年55学級がピークで、24年度は伊賀市のあけぼの学園、伊賀白鳳、上野、名張市の名張と名張青峰の計5校で25学級の規模となっている。更に32年度までには7学級の減少が見込まれている。
県教委が22年3月に策定した県立高校活性化計画では「1学年3学級以下の学校は統合について協議する」と示しており、1学年2学級のあけぼの学園が対象に含まれることから、地元住民や卒業生らの団体が署名活動などで存続を求めている。
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