プランターとカレンダー寄贈　育てた花、市役所に　伊賀つばさ学園

　三重県立特別支援学校伊賀つばさ学園（名張市美旗町南西原）中学部の生徒たちが2月20日、手作りの木製カバー付きのプランターとカレンダーを名張市に寄贈した。

　同学園が2020年から始めた「地域に笑顔を咲かせようプロジェクト」の一環。生徒たちは働くことの大切さを学ぶため、自転車点検や封筒作りなど、週3回の作業学習に取り組んでいる。プランター用の木製カバーは、木工班が制作。植えられた色とりどりのパンジーは園芸班が種から育てた。カレンダーは細かくちぎった牛乳パックから作った紙が基になっているという。

　この日、市役所であった寄贈式には、代表の3年生4人が出席。木工班の髙橋慧大さん（15）は「ビスを打つ時が難しかった」、大垣晴翔さん（14）は「虫や水に強くするため、バーナーで炙る工夫をした」、カレンダー班の町田一静さん（15）は「紙をすくのが難しい」、園芸班の吉澤咲太さん（14）は「毎朝の水やりが大変」とそれぞれ感想を話した。

　受け取った北川裕之市長は「市役所を訪れた人がプランターやカレンダーを見て、心が和み笑顔になる」と感謝を述べた。プランター5個は、市役所北玄関前に飾る。