三重県は2024年度当初予算案の警察費に、伊賀署の建て替え整備事業として土地購入費や測量費などを含む3億9236万円を計上した。移転予定で、場所は伊賀市四十九町の現庁舎から北東約2・2キロの同市緑ヶ丘東町にある市消防本部や市民体育館近くの市有地に計画している。時期は5、6年後になる見通し。
県警本部などによると、土地購入費は3億8400万円で、面積が約1万3000平方メートル。旧県立上野商業高校跡地の一部で、現在は市の運動施設「市民多目的広場」となっている。
敷地全体で約4・6万平方メートルあった旧上野商高跡地は、市が13年11月に建物を含め約4億円で県から購入した。その後、利用がほとんどなかった市民多目的広場は、19年3月に市がプールなどの健康増進施設として利活用を提案した地元企業と賃貸借契約を締結。しかし、22年7月に企業側から新型コロナの感染拡大で事業の見通しが立たないと、の申し出があり、契約を解除した。
現伊賀署庁舎は1974年5月に完成。08年3月に耐震補強工事をしたが、竣工から50年が経ち、老朽化が進んでいる。
- Advertisement -