三重県伊賀市と伊賀鉄道は、システム導入を進めていたJR西日本のICカード乗車券「ICOCA(イコカ)」のサービスを3月9日から開始すると発表した。伊賀上野から伊賀神戸の全15駅に設置したIC改札機にチャージ(入金)したカードをタッチすると自動で精算でき、イコカを含む10社の交通系ICカードが全国相互利用できる。
伊賀鉄道や同市交通政策課によると、事業費は約2億6000万円で、市単独で約1億3400万円を支出。ICカード乗車券は同市上野丸之内の上野市駅窓口で購入や払い戻しができ、同駅と伊賀上野(同三田)、伊賀神戸(同比土)の3駅でチャージできる。
また、近鉄やJR西日本などのIC定期券を1枚にまとめることができる「伊賀鉄道ICOCA定期券」も導入し、乗降や乗り継ぎがスムーズになる。導入するシステムの機能には、伊賀鉄道分の定期券情報がカードに表示できないため、利用者は「内容控」を印字した紙の携帯が必要になる。
カードの新規購入は、発行預り金(デポジット)500円を含む1枚1000円から販売。チャージは伊賀鉄道の3駅他、近鉄やJA西日本などのICOCAエリアの券売機、コンビニでも可能で、電子マネーとしてもコンビニやスーパー、飲食店、ドラッグストア、量販店などで利用できる。
3月16日からは身体・知的障害者用の特別割引プリペイドカードのサービスも開始する。
伊賀鉄道で利用できるICOCA以外の交通系ICカードは次の通り。
Kitaca(JR北海道)、Suica(JR東日本)、PASMO(パスモ)、TOICA(JR東海)、manaca(名古屋交通開発機構・エムアイシー)、PiTaPa(スルッとKANSAI)、SUGOCA(JR九州)、nimoca(西鉄)、はやかけん(福岡市交通局)
問い合わせは同鉄道総務企画課(0595・21・0863)へ。