国道165号の整備、機能強化などを国・県に働きかける「国道165号(中和津道路)整備促進協議会」の臨時総会が2月13日、奈良県宇陀市内で開かれた。当初から参加している同市と三重県名張市に、伊賀、津、桜井、橿原の4市が加わって6市での初会合となり、早期整備の実現に向けた要望書案の内容や、2024年度中に両県や国に要望活動を行っていく方針などを確認した。
大阪市から津市に至る延長126キロの国道165号は、国などが示した広域道路ネットワーク計画で、桜井市から津市までの区間が「中和津道路」と位置付けられている。宇陀、名張両市にまたがる区間は山間部で、急カーブが続く場所や大型車の対向が難しい場所などがあり、同協議会では、災害時の物資輸送などに重要な役割を果たすため、機能強化が推進される「重要物流道路」の指定を目指している。
この日の臨時総会には、会長の金剛一智・宇陀市長、副会長の北川裕之・名張市長に加え、岡本栄・伊賀市長、前葉泰幸・津市長、松井正剛・桜井市長、亀田忠彦・橿原市長など各市・市議会の関係者、三重・奈良県関係者らが出席。金剛市長は冒頭、元日に発生した能登半島地震に触れ、「道路の状況が復旧・復興を妨げていると感じている。改めて道路の重要性を認識した」と述べ、「三重・奈良の方々が大きな期待を寄せている。協力や連携の強化をお願いしたい」とあいさつした。
臨時総会は午後1時から約1時間20分間、非公開で行われた。終了後、金剛市長は「初瀬街道や伊勢街道という呼び名の通り、古くから東西交流の軸になる存在だが、まだまだ整備が進んでおらず、まちづくりにも十分生かされていない。経済、防災、地域振興のため、各市が抱える課題を踏まえ、しっかりと訴えていきたい」とコメントした。
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