カードやサイコロ、駒などを使って家族や友人らとテーブルを囲んで楽しむボードゲーム。三重県名張市桔梗が丘西3番町の小石雅之さん(63)が、ボードゲームを活用した余暇支援活動のボランティア仲間を募っている。
小石さんは北九州市出身で、小学1年の時、幼なじみの家に遊びに行った際にボードゲームの世界に触れた。自らも定番の「人生ゲーム」を兄と一緒に購入し、楽しんだ。
結婚し、3人の娘が成長すると、家族5人でボードゲームをプレーするように。30代の時には「世界三大ボードゲーム」とも言われるドイツ発祥の「カタン」を購入し、熱は一気に加速した。
現在では世界各国で作られた約300種類を所有し、大阪や奈良で開かれる愛好家の集まりにも参加。年に数回帰省する孫たちにも、小学校入学前から教えて一緒に楽しんでいる。
ボードゲームを使って地域に貢献したいと考え、2012年にボランティア団体「名張伊賀ふれあい苦楽舞」を立ち上げた。余暇活動の支援として、地域の学童保育や高齢者施設などでボードゲームを体験してもらう取り組みを展開している。
ボードゲームは多人数で遊ぶことができ、手を使い、会話をし、頭を使う。中には視覚障害者も楽しめる点字が付いたものがあり、カードを持つことができない人をサポートするグッズも存在する。難易度もさまざまなものがあり、老若男女、障害のあるなしに関わらず楽しめるという。
小石さんは「世代を超えて楽しい時間を一緒に過ごせる。地域に広めていく活動に力を貸してほしい」と話した。
ゲームマスター養成講座&活動
小石さんが講師を務める「ゲームマスター養成講座」が3月13日午後1時から同3時まで、名張市新町の旧細川邸やなせ宿で開かれる。参加無料。
ボードゲームを実際に体験しながら、小石さんが楽しみ方や活用法を伝える。18歳以上が対象で、定員は12人(先着順)。申し込み締め切りは2月28日午後5時。
他に、ボードゲームを楽しむことを目的にした同団体の活動が、桔梗が丘市民センター(桔梗が丘6番町)で2月17日と3月10日の午後0時30分から同2時30分まである。参加無料。
講座や活動の参加申し込み、問い合わせは同団体事務局(090・3582・0761)まで。