【アイシングクッキーを手にする佐藤さん】

ネットでスクール開設

 「ピッピとプップ」という名前で創作活動する三重県名張市つつじが丘北の自営業、佐藤有美子さん(38)が手作りするアイシングクッキーが人気を呼んでいる。

 静岡県出身の佐藤さん。会社員だった27歳の時、友人にもらったアイシングクッキーが「人生を変えた」。初めて見るクッキーの可愛いらしさに感動。食べたらおいしくてまた感動。「出会いは衝撃的だった」という。

 友人に教えてもらって作ると楽しかったので、今度は独学で研究を重ねた。究めたい思いがあふれ、講師の資格も取得した。

 28歳のころから始めたアイシングクッキーに特化したインスタグラムはフォロワーが増加。「教えてほしい」という要望から、休日限定の教室も開設した。30歳で愛知県に引っ越した後も生徒の数は増え、自身のクオリティーも上がっていったそう。

 学生時代は体育会系で「決断も行動も早い」という佐藤さんは、クッキー作りにも揺るぎがない。もちろんデザインも自分でする。オーダーで人気というペットの似顔絵などは「本物のようだ」と評判だ。くすみやパステル系が主流なクッキーの装飾で、奇抜で派手なデザインや色を使うも佐藤さんならではの特徴だ。

 新型コロナの流行がきっかけで「緑多いところ」を求めて名張市に移住したのが2年半前。今は自宅を拠点にオンラインスクールを開設し、全国に生徒がいる。

 「熱中できるものを見つけ楽しくなった」と振り返る佐藤さん。「同じ思いを抱えている女性の夢をかなえるお手伝いがしたい」と、自分の持つスキルをオンラインレッスンで披露しているという佐藤さんの数々の作品はインスタグラム(@pippi.to.puppu)で発信している。

2024年1月27日付860号1面から

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